コンセプト

はじめまして、そしてこんにちは。
叙情派エアリアルシルクパフォーマーの飴弥千絵(あめやちえ)と申します。
現在、主に「チェルシー」という名前で活動をしております。
ここでは、私がいつも行っているパフォーマンスについてお話します。

まずは「エアリアルシルク」について

エアリアルシルクについてご説明いたしましょう。
高い天井から吊り下げた大きな布を用いる、フランス発祥のサーカスパフォーマンスです。
布は2枚に見えますが、1枚を真ん中で折り返しています。

その布に登り、身体に巻き付け、開脚したり逆さになったりくるくる回ったり。
羽のように広げたり、時に急降下して床ギリギリの所で止まったり。

目まぐるしく変わっていくポーズや動きは、観る人を楽しませます。

「エアリアル」は、天井から吊り下げた物体を用いた、アクロバティックなダンスの総称です。
「シルク」は布を用いるジャンルです。

柔らかいものを扱う為、繊細さ・複雑さに特化しています。

私の在り方について

一通り、エアリアルシルクについてお話しました。
「高い天井から吊り下げた……」と説明しましたが、具体的には大体、6~10mくらいでしょうか。
しかし日本では、天井の高い場所ってなかなかありません。
私は、敢えて天井が低い場所を中心にパフォーマンスをしてきました。
これまでお世話になった現場の中では、吊り点(吊り設備のこと、吊り床ともいいます)から床まで2.5mのステージもありましたが、そこでもある程度の複雑な技や回転技で実演しました。
私自身、身長が155cmと小柄なのもありますが、私の所持しているシルクの取りつけ方に工夫をしている為、床までの距離を長くとっています。
また、吊り点の無い現場では、自立式エアリアル用スタンド「Aフレーム」を持ち込んでいます。

もちろん、天井は高いほうが出来ることが増えます。
いわゆる「ドロップ(急降下)」だって天井が高くなければ出来ませんし、見栄え自体も全然違います。
しかし私は、低い天井でも魅せる為のメリットがあると考えています。
それは、観てくださる人との距離が近いこと。
ティシューの擦れる音や、息遣いも聞こえます。
近い分くっきり見える為、私は所作の美しさや表情、身体の柔らかなしなりといった細部にこだわっています。
音楽や衣装にも、世界観を魅せる為に欠かせないものである為、存分に「美しさ」を詰め込んでいます。
これまで観てくださった方々からは、「ひとつの物語を見ているようだった」「蜘蛛の糸に絡まった蝶のようだった」となかなか詩的なご感想を頂くこともありました。

最後に

まだまだ世の中では聞き慣れない・見慣れないエアリアルシルクですが、きっとこれから沢山の方々の目に留まることと思います。
それではいつか、ステージにてお会い出来る日を楽しみにしております。